2015年6月15日月曜日

前歯のインプラント症例

写真左がインプラントです。


インプラントとは 歯が抜けたところに

人工のねじを入れて、その上に歯を作る処置です。


患者さんの希望で色は白目に作っています。

注目点はインプラントの周りの歯茎が

隣の歯とそろっていることです。

歯を抜くと 骨は痩せます。

いかに骨が痩せないようにインプラントができるかが、

私たち歯科医のうでの見せ所です。










そして歯茎が下がらないような

かぶせものを作る技工士も重要です。



2014年9月2日火曜日

生まれてはじめての入れ歯 (金属床)

ある 夏の日に前歯が痛いから診てほしい患者さんが来院されました。

70代の女性です。

他の歯医者で治療途中の前歯に大きな虫歯 があります。

これが 痛みの原因でした。


口の中には4本の歯が残っています。 

患者さんは、入れ歯を入れていませんでいた。

私は てっきり 歯が痛いから、

入れ歯を入れていないのかとおもっていました。

実は彼女 生まれてこの方、

入れ歯を入れたことがないそうです。

上下に13本しか残っていませんので、

すでに15本抜けているわけです。

患者さんに理由を聞くと 

歯医者が嫌いなのよ と おしゃいました。

でも 今回は家族に 「見た目も悪いから 何とかしろ」と 

言われたらしく 意を決して入れ歯を作るそうです。


実は、このような方は非常に入れ歯を作るのが、難しいのです。

通常 歯は1本ずつ抜けます。

一気に15本も抜けません。

1本抜けたから1本の入れ歯、3本抜けたから 3本の入れ歯というように 

徐々に入れ歯は大きくなります。

つまり 入れ歯に慣れているのです。 しかしこの方は違います。

70年目にして初めての入れ歯。 それも15本分の入れ歯です。

大きな入れ歯 慣れるのに時間がかかる可能性があります。


このような方や かみ合わせが大きく くずれている方には 

治療用義歯と呼ばれる物を作ります。

下の写真 右が 治療用義歯で 左が 最終入れ歯です。

この右の入れ歯を使用しながら、かみ合わせの調整や 

違和感がないかどうかを確認するのです。

最初から最終入れ歯を作り、もし 慣れるのに多くの 調整を必要したとすると、

入れ歯はかなり汚くなってしまいます。

治療用義歯で十分 調整し、しっかり使用できるのを確認して

コピーするかのごとく 最終入れ歯を作製します。





患者さん もっと早く入れ歯作ればよかった とおっしゃっていました。

2014年7月25日金曜日

保険の入れ歯 自費の入れ歯  2

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いについてです。

保険の入れ歯とは 社会保険制度によって保障される入れ歯のことです。

国によって 一部 治療費を負担していただけるわけで、当然 様々な条件を課せられます。

必要最低限の見た目と機能の回復を目的としています。

人間のかみ合わせや歯並び、噛む力などは千差万別です。 

よってどうしてもいろいろ制限をつけられることで、その人にあった入れ歯は出来上がりません。

そして自費の入れ歯とは、自由診療の入れ歯ということです。

多くの制限を受けずに 入れ歯を作る歯科医師、歯科技工士と

入れ歯を入れる患者さんが相談し、自由に入れ歯を作製していくということです。

下の写真左はの入れ歯は私が10年前に入れた 自費の入れ歯です。


患者さんの希望で、もう一つ入れ歯が 欲しいということなので、 保険で作成しました。

患者さんの感想は 自費の入れ歯は何でも噛めるが、 保険の入れ歯はものが食べられない

とのこと。


型取りの材料や、かみ合わせのとりかた、使用している入れ歯の材質、

入れ歯を作る歯科技工士の技術

すべて 規制を受けない 自費の入れ歯の方がよく噛めるのは当たり前でしょう。


入れ歯で困っている方は ご相談ください。





2014年5月10日土曜日

痛み、腫れ、出血の少ない インプラント (フラップレスインプラント)

インプラント をしたくないという方の多くは、怖いという理由からです。

最近 のインプラント技術は格段に 進歩しております。

インプラントの痛みや腫れをできるだけ、なくす方法があります。 
歯茎をできるだけ切らないで、インプラントを行えば、術後の痛みや腫れはほとんどありません。

ただ 写真のような ガイドステント(写真) とよばれる 道具を作製する必要があります。

作り方は まずCTにて顎の骨を撮影し、得られたデータをコンピュータにて解析します。
コンピュータ上で、ガイドステントを設計して、そのデータから誤差なくガイドステントをつくります。

この道具を使用してインプラントを行うと、歯茎を切開する必要はありませんし、出血もわずかです。
歯茎を切開してませんので、縫う必要もありません。

ただし 残念ながら 誰でもできるわけありません。ご相談ください




2014年4月12日土曜日

保険の入れ歯 と 自費の入れ歯

患者さんは80歳を超えている方です。
「もう歳なので安い入れ歯でいいわ」とおっしゃていました。
保険の入れ歯(写真左)を作成しました。 数か月使用しましたが、 痛くて噛めないとのこと。


保険の入れ歯は、時間、技工士、材料、などに 多くの制限がかかります。 どうしても強度的に弱いものしかできず、 噛む力にまけて 入れ歯はたわみます。


患者さんは私の説明を納得されて 自費の入れ歯(写真右)を選択されました。
写真を見ていただくとまったく 別物というものお分かりになると思います。


きちんと 手順をふんで、作った入れ歯は 長持ちしますし、痛みなく食事ができます。








 

2014年1月11日土曜日

取り外しができる 新しい矯正 (インビザライン)

当院では、 矯正を希望して 来院される方が多くいます。
従来の矯正治療といえば、ブラケットと呼ばれる米粒大の装置を歯に接着して、針金を歯にひっかけて、歯を並べていきます。
歴史が古く、確実に歯の動きをコントロールできますので、現在でも矯正治療の方法としては主流です。 しかし現在ではコンピューターがかなり進歩し、新たな矯正法が生まれています。
その中の一つにマウスピース矯正があります。
当院では クリアライナーと呼ばれるマウスピース矯正を開院当初より 行ってきました。
クリアライナー矯正は マウスピースを作るたびに歯型をとる必要がありました。
このたび 院長が認定をうけたのは インビザラインと呼ばれる 矯正方法です。 クリアライナーとほとんど 装置の見た目は変わりませんが、 歯型どりが、なんとたった1回です。 最初の歯並びから、目指す歯並びをアメリカにてコンピューターでシュミレーションします。
そして 装置を一気に数十個ほど作ります。

利点欠点を考えつつ、当院では積極的に取り入れていきます。

下の写真は先ほど アメリカから届いた インビザラインの装置です。 全部で42個あります

2013年10月23日水曜日

ブリッジ をやめて インプラントに (5年ケース)

患者さんは ブリッジの下に物が詰まるから何とかしてほしいと5年ほど前に来院しました。
そこで インプラントをしました。 つい最近 メンテナンスにいらっしゃった時の 写真です。

歯茎は引き締まり、まったく問題ありません。

しっかり 計画してインプラントしたケースは長持ちします。